時代を超えて愛される
名品・唐津焼は
ここ北波多から始まった。
岸岳の土が生み出す
唐津焼独特の風合い
時代の波を乗り越え
再び故郷に花開く
「絵唐津」(個人蔵・桃山〜江戸初期)
「無地唐津」(個人蔵・桃山〜江戸初期)
「沓型茶碗」(個人蔵・桃山〜江戸初期)
「水指」(個人蔵・桃山〜江戸初期)
「花入れ」(個人蔵・桃山〜江戸初期)
3.削り | 4.素焼き | 5.絵付け |
土の表情を見せる、自然な削り。 |
絵付けや釉薬を掛ける場合、低温(800℃前後)で焼成する場合があります。 |
鉄による絵付けは焼き上がりで黒または茶に発色します。 |
比較的鉄分の少ない薄茶色の素地に、鉄絵具(てつえのぐ)で文様を描き、土灰釉や長石釉などの透明釉をかけて焼いたものをいいます。黒褐色の鉄絵具は、地元の鉄分を多く含んだ土や鉱物から精製したもので、一般に勢いのある筆使いで簡略化された文様をラフに描きます。作為的でなく、陶工も楽しんで描いているかのような素朴な味わいがあります。文様には、植物・動物文や、線文・幾何学文などがあり、朝鮮の焼き物や、美濃焼(岐阜県)の志野(しの)や織部(おりべ)の意匠の影響もあると言われています。
1.成長を楽しむ
唐津焼の表面(施釉部分)には初めから亀裂(貫入)が存在します。この貫入に水分、茶渋などがしみ込み表情を変えていきます。使えば使う程、唯一無二の作品に成長しています。表情をあまり変えたくない場合や、油分の多い食品への使用の際は、使用前に十分水に浸してから使うと、しみ込みが弱くなります。2.優しく扱う
唐津焼が、他の金属食器、強化磁器食器などにぶつかると欠けたり、ヒビが入ることがあります。出来るだけ他の食器と分けて洗ってください。つくりが繊細なものは食洗機には適さない場合があります。洗った後は、湿気などがこもらないように、しっかり乾かして保管してください。十分に洗浄・乾燥を行うことで、カビ等の汚れを防止できます。3.水分がしみ出る場合
唐津焼の器に水分の多いものを入れて長時間置くと、水分が表面にしみ出てくることがあります。緻密でない唐津の土の性質でこのような現象が見られますが、使い続けると次第に止まってきます。